【恋愛工学とは何か】ぼくは愛を証明しようと思う 徹底解説 その29
前回まで
六本木ヒルズに降り立ったわたなべと永沢。間髪入れずに永沢が写真オープナーという恋愛工学テクニックを使って難なくナンパを成功させる。写真オープナーの使い方を学んだわたなべは、早速ナンパを開始してみるのだった。
恋愛工学 ぼく愛 徹底解説 その29
永沢直伝の恋愛工学テクニック【写真オープナー】を武器に、わたなべは早速写真を撮ろうとしている二人組の女の子に声をかけた。
やはりあっさりシャッターを押してもらうことを快諾され、その後も難なく会話がオープンし連絡先を交換するに至った。
「こんなに簡単でいいんですか?」
と恋愛工学のテクニックの威力を信じたいが信じられない様子のわたなべ。
永沢が言うには、この写真オープナーの強力な威力には2つの理由があると言う。
1、自然な流れで女の子に話しかけることができる点
2、返報性の原理に基づいている点
1に関しては、女性はもともとナンパと言う行為をよく思っていない。だが、この写真オープナーはたまたま通りかかった親切な男性が自然に話しかけている状況を演出できているため、女の子もまるで映画の出会いのような錯覚に陥りOKしてしまう。
2に関して。
返報性の原理とは、人は他人からなんらかの施しを受けた時に、お返しをしなければいけないと言う感情を抱くこと。写真を撮ってあげたお返しに、女の子は男性に対して何かをしてあげなければならないと言う気持ちになる。そこで、男性が会話をしたり連絡先交換を打診したりすることに対してついついOKを出してしまうのである。
人間の心理に基づいた恋愛工学のテクニックであるが、一点難点があり、この写真オープナーは写真を撮ろうとしている女の子にしかワークしない。
写真オープナーが使えない状況でどうやって声をかけるか、と永沢はわたなべに尋ねる。
「道を聞くオープナーですか?」
しかし、それは本当に道を聞きたい時にだけ使うと恋愛工学の掟がある。
「あらゆるシチュエーションで使えるオープナー、それは【こんばんはオープナー】だ」
ナンパで一番大事なのはテンション。そのテンションで一言「こんばんは」と話かけて女の足を止められれば、自然と会話が始められるはずだ、と永沢は言う。
訝しながらも、わたなべはこんばんはオープナーを試してみるのであった。
恋愛工学生の視点
写真オープナーは、強力な恋愛工学テクニックのうちの一つである。
ナンパしたい、話しかけたい、と言う下心を全く隠して女の子に話しかけられるので、これはナンパ初心者には心強しと言ったところだろう。
ちなみに、この写真オープナーすらできない超小心者も大勢いる。そもそも知らない女の子に話しかけること自体が非日常すぎてビビってしまうのだ。
非モテやセックス不足のほぼ童貞達にはこの写真オープナーすらハードルが高いだろう。
そう言った非モテたちは、まずは日常生活から女性に話しかけるクセをつけておくのがいいだろう。
・街で困っている人に話しかける
・コンビニや飲食店で会計時にレジスタッフに「ありがとう」と目を見て話してみる
・電車やバスなどの公共の場で席を譲る
・ユニクロなどの洋服屋や、携帯ショップの勧誘などの女性スタッフから話しかけられたらその会話に乗ってみる(その後何かを買ってしまうかどうかは個々の判断にお任せ)
こうして、普段の生活の中から女性に対する抵抗感を無くしていくのがいいだろう。いきなり「写真撮りましょうか」と言っても、その仕草や姿勢、声、視線が非モテ満々だったら、いくら写真を撮って欲しいと思っている女の子も「あ、こいつ非モテだから関わり持たない方がいいな」と思ってしまうだろう。
これすらできなければ、「こんばんはオープナー」を使って女の子に話しかけるなど夢のまた夢。
恋愛工学やそのテクニックをマスターするには、まず女の子へ自然に話しかけることができる心理的な土台作りから構築していくべきなのである。
次回へ続く
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