【恋愛工学とは何か】ぼくは愛を証明しようと思う 徹底解説 その34
前回まで
六本木で多くの女性をナンパしたわたなべと永沢。わたなべがふと1人の女性をビッチ呼ばわりしたことに対し、永沢はそれを改めるよう諭した。恋愛工学の考えの中では、ビッチなど存在しないことを永沢はわたなべに教えたのだった。
恋愛工学 ぼく愛 徹底解説 その34
「作戦会議をしよう」
と永沢はわたなべに伝える。この日の出会いのトライアスロンのメインイベントはクラブであり、そこに行くにはまだ時間が早すぎる。
それまでに今日連絡先をゲットした女たちのレビューとフォローアップ、これからのプランについてディスカッションしたいとのことだった。
・まず、今日連絡先をゲットした女性たちを紙に書いてリストアップ
・項目は名前・出会った場所・職業・ルックス・年齢・メモの6つ
わたなべはスマホを取り出し、今日ゲットした連絡先から上記のリストを作成した。
出来上がったリストをみて、永沢はルックスの部分を大幅修正した。わたなべが【上】(上中下)としている女は、永沢から見たらほとんどが【中】に格下げされた。
女性にとってルックスというのは重要な要素である。ルックスがいいか悪いかでその後のその女に対する恋愛戦略が変わってくるのだと永沢は言う。
そして、永沢はこう続ける。
「恋愛工学は【中の上】以上の女に対してのものだ」
その観点で見ると、わたなべがリストアップした女のうち半分以上が対象外となってしまう。
「そ、そんな・・・」
と肩を落とすわたなべであったが、今回は練習のためにもプレイレンジを【中の中】まで下げると永沢から聞き、少しホッとするのであった。
それでもわたなべのお気に入りの由佳、理恵は対象外となった。
永沢が言うには、1日は24時間しかない。しかも仕事もしなければならない。到底すべての女性は相手にすることはできない。そして金だって無駄に使うことはできない、と。
残念そうな顔をするわたなべに永沢は呆れたように言う。
「おいおい、この全員を、お前がベストを尽くしてデートに誘ったとして、一体何人くらいに会えると思っているんだ?」
「だいたい半分の9人くらいですか?」
「今の所、何人からお前にお誘いの連絡が来てる?」
「ゼロですけど、それが何か?」
永沢は自分のスマホを取り出し、LINEアプリを開いてわたなべに見せる。するとそこには女から永沢を誘うメッセージがずらりと並んでいた。それらに対して永沢は既読スルー、または既読すらつけていないメッセージもあった。
LINEを交換する時に簡単な自己紹介のメッセージを送った際の返信は?と聞かれわたなべが確認すると、3人から来ていた。
「会えるのは多分1人か2人だろうな、ひょっとしたら0もありえる。運が良ければ3人ぐらいかな」
わたなべは未だメッセージが来ていない女性とのデートを1人案じていたのだった。
恋愛工学生の視点
永沢さん曰く、恋愛工学は女のルックスが【中の上】以上のためのものである。
仕事も恋愛も真剣にこなそうとする男にとって、限られた時間とお金を使う相手を選ばないといけないと言う訳である。
わたなべのような恋愛初心者は、まずは試行回数を増やさなければならないので【中の中】以上の女性もどんどんアプローチしていくのが正しい。
恋愛において非モテとセックス不足を解消しなければ、本当のスタートラインには立てないのだ。
恋愛工学内の言葉で、 Easy Win Firstと言う言葉がある。
まずは簡単に勝てる勝利を量産して、男としての自信や経験値を積んでいこうと言う指針である。
今回の出会いのトライアスロンで連絡先を交換した女性は18人。もしこれが現実であれば、非モテやセックス不足の男性は迷わず全員に連絡をとってデートに誘うべきである。
それだけ非モテやセックス不足の男にとって、スタティスティカルアービトラージ(モテ=ヒットレシオ × 試行回数)に忠実に従って試行回数を上げることは大事なのである。
モテる前からモテた時のことを心配してもしようがない。まずはEasy Win Firstで小さな成功体験を積み重ねるのが恋愛工学を使って非モテを脱却する正攻法だと言えるだろう。
次回に続く
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