【恋愛工学とは何か】ぼくは愛を証明しようと思う 徹底解説 その2
非モテコミット、フレンドシップ戦略という聞きなれない言葉が表すものがどういうものなのかがわからないが、どうやらこの男性は女の子にはめっぽうモテなかったようだ。
結婚まで考えた女性に振られ、その後の人生は掃き溜めの様な人生を送っていた彼が、今や東京を無料のソープランドと言い切っている。
これほどまでに恋愛工学というものはすごい威力を持っているのだろうか?
そのモテなかった彼がモテる様になるきっかけになったのが、ある一人の男性との出会いだった。
一年前の夜、とあるバーで彼を偶然見つけた。
そこからモテモテ街道まっしぐらの人生がスタートした。
そのバーで会った彼が教えてくれたのが、恋愛工学。
恋愛の世界でも、恐るべきテクノロジーが密かに開発されていたのだ。
今まで恋愛というのは、運命、運、偶然の連続の様なフワフワした様な要素に左右されるものだと思っていた。
が、どうやらそれは間違いで、金融分野や広告分野でも数学を駆使した一定の規則やルールに基づいて動いている様に、恋愛、つまり男女の出会いもきちんとしたルールがあるという。
私自身も、冒頭のモテなかった彼の様な人生を経験したこともあるし、御多分に洩れず恋愛とは運や偶然に左右されるものだと思っていた。
テレビのドラマなんかいい例だろう。
普段暮らしていたら出会うことのない様な美男美女が、偶然が重なって出会うことになる。
はじめこそ意識していないものの、これまた偶然の織りなす連続でいつの間にか二人の距離が縮まる。
途中誤解や意見の衝突があって一度距離は離れるものの、最終的には(これも偶然のアクシデントがあって)二人はハッピーエンド。
本当にこんな世界が実際の現実に起こるかもしれないと密かに期待しながら日々を送っていた。が、現実は違う。
何にも起こらない、乾燥無味な毎日。
モテる男たちは可愛い彼女と仲良くしているのを横目に、自分は一人家で悶々と過ごす日々。
このままでは気が狂ってしまうと思いつつも、何をどうしたらいいのか皆目見当がつかない。
そんな状況を、恋愛工学というものは変えてくれるというのか。
本当に東京という街をでっかい無料のソープランドへと変えることができるのか?
もしそれが本当なら、もしその力が恋愛工学にあるのなら、それはモテない男たちにとってはこれ以上にない朗報となるのではないか。
だが、まだ恋愛工学の全貌はわかっていない。
本書でも、まだ冒頭のプロローグである。
これからどんなストーリーで物語が展開されて、恋愛工学を通じてモテない男性がどのようにモテる男になっていくのかをじっくり見ていこう。
次回へ続く