【恋愛工学とは何か】ぼくは愛を証明しようと思う 徹底解説 その5
前回まで
永沢圭一との仕事を終え、麻衣子とのデートに向かうわたなべ。二人のデートはうまくいくのだろうか・・・。
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待ち合わせの時間から20分遅れて麻衣子が現れた。
麻衣子は仕事の愚痴をわたなべにぶつける。わたなべはそれをただただ聞く。
この日のデートは10月の後半。来週からは11月だ。恋人にとっての一大イベント【クリスマス】の話題もちらほら出てくる時期である。
「私、欲しいバッグがあるんだ」
案の定、麻衣子はクリスマスに欲しいプレゼントの話題を切り出す。
久々に麻衣子に会えたわたなべは、社会人としてもプライドもあいまって、麻衣子の欲しがるプレゼントを買う約束をする。
「いいの?でもちょっと高いよ」
「大丈夫、大丈夫。僕は弁理士になって3年目だし、まあまあ稼ぐようになったし」
「でも・・・・・・、30万円もするんだよ」
「が、頑張るよ」
麻衣子が欲しいプレゼント(バッグ)の値段は30万円。20代の社会人がポンと出せる金額ではない。もちろんそんな高価なものだとは思っておらずびっくりするわたなべ。だが、目の前のかわいい彼女に嫌われたくない一心でそのバッグをプレゼントすることを約束せざるを得なかった。
プレゼントが手に入る確約を得た麻衣子は上機嫌となり、ワインをぐびぐび飲み始めた。
そこでわたなべはこう思う。
それを見て僕は、今夜は最後までいける、と期待に胸をふくらませた。
直前まで30万円の高価なバッグを買わないといけない状況に驚いていたわたなべも、やはりその日のセックスが確約できるとなるとそんなそろばん勘定は頭から一切消えてしまう。
セックスが不足しているモテない男は、セックスに対する正当な価値を冷静に見出せなくなる。セックスに対して通常以上の価値を見出そうとしてしまうのだ。
世の中のモテない男性たちが、夜な夜なクラブやキャバクラに通い、セックスできるかどうかもわからない女性に何万円や何十万円も使うのもこの心理状態だろう。
手に入りそうで手に入らないものに人は興味を示す。
したたかな女性はその心理をついて、男から上手に搾取するのである。
これが男の、というかモテない男の悲しい性である。
ディナーを終えたわたなべと麻衣子はわたなべのマンションへ。
わたなべは、久しぶりのセックスに断られやしないか不安だったが、思い切って彼女に抱きついた。
わたなべは麻衣子に「ゴムつけて」とお願いされ、ゴムを装着して麻衣子の中へと入る。が、久しぶりのセックスというのもあり、すぐに果ててしまった。
わたなべにとってこのセックスがどれくらい久しぶりなのかはわからないが、20代のモテない男性となれば、すぐに果ててしまうのも無理はない。
早漏は男としてダメ
と男は得てして考えがち。特に若い男性はこの傾向が強い。もちろん女性が満足する前に男が果ててしまうと、彼女に悪い、と思うのは自然なこと。そう思うのは決して悪いことではない。
だが、実際には遅漏より早漏の方がいいと考える女性も多い。
長い時間入れられると痛い
男性が思う早すぎるという感覚は、女性にとってそこまで早すぎではない。
早くいってしまっても、他でカバーされていれば気にならない
早い方が楽
遅いと相手が満足してくれてるか不安になりそうだから
といった意見もあるので、この辺りは正解がないというのが本音だろう。
参考サイト
【早漏と遅漏、どっちがいい?】女性37人にセックス事情をアンケート調査!
さて、無事に念願の麻衣子とのセックスを終えたわたなべ。
だが、この後、予期せぬ出来事が起こり二人の関係に暗雲が立ちこめることとなる・・・。
次回へ続く