【恋愛工学コラム】 わたなべくんは非モテの日本代表
今回はコラムとして、【恋愛工学 わたなべまさきは非モテの日本代表】という件について。
ぼくは愛を証明しようと思うの主人公であるわたなべまさき(以下、わたなべくん)は典型的な非モテ出身だ。
非モテとは、単に女性に対して奥手、女性からの人気がない、という単純な概念ではない。
ぼくは愛を証明しようと思うの作者、そして恋愛工学提唱者の藤沢数希氏によれば、非モテとは、
セックスをしてもいない女性を猛烈に好きになり、その子の事で頭がいっぱいになっている状態
だという。
非モテは純愛ではない
これは見方を変えると、非モテは一見「純愛」のように見える。
女性を単なる性の対象と見なさず、大事に扱う。心と心が通じ合うまでは指一本触れない。
テレビのドラマや、純愛マンガ、Jpopの歌詞というフィルターを通せば、この意見は大方あっているだろう。
だが、実際にぼくは愛を証明しようと思うの中でわたなべくんが彼女の麻衣子に対してこのように純愛一筋のように接してきた結果、どんな結末が待っていただろうか。
他の男と浮気
デートのドタキャン
クリスマスにプレゼントだけもらって帰られる
その後の愛の留守電メッセージも無視
(わたなべくんは、麻衣子とはセックスはしていたが、主導権は彼女にある状態でわたなべくんが主体的にセックスできていなかったので、非モテに該当するとする)
男が優しさ、誠実という言葉を使いながら女性を大切に扱えば扱うほど、男性が望む結果(付き合う、両思いになる)が得られないのである。
世の中の80%が非モテで構成されている
世の中のざっくりとした統計学では、おおよそ20:80の法則が当てはまると私は考える。
男女関係で言えば、モテる男女が20%、非モテや普通以下の非モテ予備軍が残りの80%を占める。
街を歩いても、合コンに行っても、とあるパーティや街コンに参加しても、だいたいこの割合で参加者が構成されている。見ればわかる。
イケてる人は少ない。イケてない人がほとんどだ。
(4:4の合コンなんかは、一人もイケメンや美女がいない事も多々あるので、さらに幻滅する・・・。)
ぼくは愛を証明しようと思うのわたなべくんは典型的な非モテ男子。世の中の80%のそれに属する人間だ。
世の中の男性の80%を代表するわたなべくんは、間違いなく非モテの日本代表である。
現実社会では、非モテの人間に面と向かって「君は非モテだ」というのは失礼に当たるだろう。誰も非モテを非モテとして指摘しない。
関連記事:
だからこそ、80%の非モテ男性たちは自分が非モテだという事を認識できないし、非モテをこじらせて好きになった女性を困らせる。
女性にとっては、全く興味のない非モテ男性から好きになられることは何よりも怖い。恐怖だ。なまじ男性は腕力があるため、下手をすれば危害を加えられる事だって十分あり得る。
(実際にそのような事件も多々発生しているのは周知の事実だろう)
わたなべくんが小説内の架空の人物だからこそ、俯瞰で彼を観察することができる。そして、非モテというものが一体どういうものなのかを学習することができるのである。
自分が非モテかどうかを確認する方法
では、自分が非モテかどうかを確認する方法はあるのだろうか?
改めて恋愛工学的に言えば、
セックスしていない女性のことを好きになっている
状態の男性は、即非モテ確定。
そうでなくても、自分の生活の優先順位が女性と会う事となっている男性も非モテだろう。
私の考える自分が非モテかどうか確認する一番の方法は、
わたなべくんに共感できるかどうか
である。
わたなべくんに共感できる → 非モテまたは非モテ予備軍
わたなべくんに共感できない → モテ男
仕事をしつつも頭の中は女性の事でいっぱいな人は、作中のわたなべくんに共感できるだろう。優先順位が完全に「女性」になっている証拠だ。
もし「そりゃわたなべくんが悪いよ。なぜならイケてないからね」と冷静に見ることができる男性がいれば、それは非モテを抜け出したモテ男である。
まとめ
世の中の男性の80%が属する非モテまたは非モテ予備軍の代表であるわたなべまさき。
これから非モテを脱出してモテ男を目指す男性は、非モテ代表者としてのわたなべくんに敬意を表すとともに、決して真似してはいけない典型的な非モテとして心に刻んでおこう。
そして、今の自分が非モテになっていないかどうか判断ができなくなった場合、ぼくは愛を証明しようと思うを読んで、わたなべくんに共感できるかどうか確認してみてはどうか。
おわり