【恋愛工学とは何か】ぼくは愛を証明しようと思う 徹底解説 その10
前回まで
麻衣子からの連絡が一切なくなって以来、わたなべの生活は荒んでいた。退屈で代わり映えのない生活を繰り返すわたなべは一体どうなってしまうのか・・・
恋愛工学 ぼく愛 徹底解説 その10
クリスマスに最後に麻衣子と会ってから、すでに2ヶ月経った2月の終わり。
特許事務所で働く学生アルバイトの美奈からメールが届く。
資格試験の勉強で相談したいことがあります。
いっしょにランチでもしませんか?
お返事待ってます(^_^)
みな
麻衣子に振られてから女っ気の全くなかったわたなべは浮かれる。
もしかしたら、美奈はぼくのことが好きなのかもしれない・・・
そんな淡い期待を胸に、わたなべは美奈とのランチを快諾し、そして彼女の家庭教師をもふたつ返事で引き受ける。
麻衣子に比べたら、美奈は可愛くていい子。それから1ヶ月、わたなべはいつ美奈をデートに誘うかタイミングを見計らっていた、ちょうどその時。
美奈から再度メールが届く。
いつもわからないことを教えてくれてありがとうございます。
じつは、今週土曜日に引っ越すんですけど、手伝いにきてくれませんか?
みな
さらにわたなべの頬は緩む。
もちろん引越しの無料で準備を引き受けるわたなべ。
もしかしたら引越しの後にでも新居で美奈と楽しい時間を過ごせるかもしれないと期待しながら、引越し当日美奈の家へ向かう。
しかし、わたなべの期待とは裏腹に、美奈といっしょに待っていたのは、美奈の彼氏である恭平だった。
わたなべ先輩っすね。いつも美奈がお世話になってるみたいで、ありがとうございます
一通り引越しの手伝いを終えたわたなべは、美奈と恭平に見送られながら帰宅する。
その日は情けなさと悔しさ、勘違いしていた自分の馬鹿さ加減に嫌気がさしていた。
その週末、わたなべは一歩も外に出ることなく一日中家の中で過ごしたのだった。
恋愛工学生からの視点
麻衣子と別れてからのわたなべは、新たな女性との出会いを探すわけでもなく、無機質な生活を送っていた。
もちろんセックスする機会なんて微塵もない。
そんな姿を美奈に見破られ、わたなべはいいように搾取されたのだ。
女性は非モテ状態の男性をみた時、ふた通りの接し方を考える。
ひとつめは、無視。
そして、ふたつめは、搾取である。
美奈は勉強を教えて欲しいとわたなべに近づき、自分に少なからず好意を寄せている雰囲気を嗅ぎとる。
しばらく勉強を餌にわたなべを勘違いさせ、頃合いを見計らって一気に搾取(タダで引越しを手伝わせる)に取り掛かる。
わたなべとしては、
美奈は自分のことが好きなのかもしれない
美奈と付き合ってセックスできるかもしれない
というふたつの期待を抱いていたのだが、引越し当日に恭平の存在を見せることで一気にその期待を裏切られる。
おそらく美奈は、彼氏の恭平といっしょに
「モテない奴がいて、どうやら美奈に少なからず気がありそうだ。うまく利用して、引越しの手伝いをさせよう」
とヘラヘラしながら画策していたに違いない。
非モテになり、女っ気がなくなり、セックス不足に陥ると、男はとことん女性に嫌われるとともに、思いっきり搾取される。
こうならないためにも、男は非モテコミットに陥ることなく、恋愛工学を駆使して女性からモテるようにならなければならないのだ。
こちらの記事もオススメ
人生のどん底を味わうわたなべに未来はあるのか。
恋愛工学はこんなわたなべを変えることができるのだろうか。
次回に続く